今日は韓国ドラマの話題でお届けします。
韓国ドラマといえば、恋愛モノが有名。一昔前は純愛ものの韓国映画も流行りました。
実は私、恋愛ドラマが苦手でして、長らく韓国ドラマには苦手意識があったのですが、最近は恋愛以外のジャンルでも面白い作品がたくさんあることを知り、今は結構韓国ドラマを見るようになりました。
今日の記事では、
●韓国ドラマにはちょっと苦手意識
●貧乏な主人公とお金持ちの御曹司の恋愛ドラマに辟易
●熱い人間ドラマやサスペンスが見たい
こんな方にこそ見てもらいたい、本当におすすめの韓国ドラマをまとめました。
今回はNetflixで見られるドラマをまとめました。
- ミセン ー未生ー(미생)
- 刑務所のルールブック(슬기로운 감빵생활)
- シグナル(시그널)
- 秘密の森(비밀의 숲)
- グッドドクター(굿닥터)
- 椿の花咲く頃(동백꽃 필 무렵)
- キングダム(킹덤)
- ライブ~君こそが生きる理由~(라이브)
- ディア・マイ・ミスター~私のおじさん(나의 아저씨)
- ヒョリの民泊 シーズン1&2(효리네 민박)
- まとめ
ミセン ー未生ー(미생)
韓国のウェブ漫画(ウェブトゥーン)原作の名作、ミセン ー未生ー。
囲碁のプロになる道をあきらめ、総合商社で働くことになった高卒/資格なし/まじめだけが取り柄のイム・シワン演じるチャン・グレ。
上司や先輩にしごかれ時に励まされ、同期とは助け合い……とにかく人間関係が熱すぎるヒューマンドラマ。
お仕事モノですが、仕事上のトラブルや危険が次から次へと襲い掛かってくるので、社会人的な意味で緊張感のある展開が楽しめます。
主人公のチャン・グレが社会の荒波にもまれたり、企業のしがらみにとらわれながら、必死に仕事をしている様子に、組織で働いたことがある方は共感すること間違いなしです。
日本でも、2016年に「HOPE〜期待ゼロの新入社員〜」としてリメイクされました。
▼こちらでより詳しくご紹介しています。
刑務所のルールブック(슬기로운 감빵생활)
次にご紹介するのは刑務所のルールブック。
ひょんなことから刑務所に1年服役することになってしまった、エースのプロ野球選手、パク・ヘス演じるキム・ジェヒョク。
……っていう筋書きだけでもう面白そうではないですか?
無口で筋トレをずっとやってるタイプの主人公に対し、脇役たちが超個性的。一癖も二癖もある刑務所内の同室メンバーや、それと同じかそれ以上に個性のある刑務官たち。
韓国の刑務所ってこんな感じなんだ、という点で見てもおもしろいですし、受刑者や刑務官たちの人間ドラマも見どころ。
刑務所の話と聞くとシリアスなイメージを持たれるかもしれませんが、基本的にコメディ調で進みます。
とはいえ、受刑者たちはもちろん犯罪歴があり、それゆえ様々な過去を抱えています。数々の人間ドラマに、涙なしでは見られないシーンも。
ちなみに、このドラマ、韓国ドラマには珍しく、イケメン率が異様に低いことも特徴です(笑)。しかも、女性キャストも少ない。基本、おじさんばかりなんです。でも、ちゃんとおもしろいのでご安心を。
数少ないイケメン要素として、最近広告などでもよく見かけるチョン・ヘインが出演しています。
ネットで検索してもあまりヒットしないのですが、隠れた名作なのでファンが増えたらいいなぁと思っている作品です。
シグナル(시그널)
有名どころですが、次はシグナルをご紹介しましょう。日本でも坂口健太郎主演でリメイクされました。
偶然過去の刑事と会話ができるトランシーバーを手に入れた警官パク・ヘヨン。過去と交信しながら、事件を解決していくが…。
こちらはサスペンス。「過去と交信できるトランシーバー」と聞くと、ファンタジー色が強いのかなと思われがちですが、トランシーバーの存在以外は、ストーリーや設定がものすごく緻密で、サスペンスとしての完成度が非常に高いです。
殺人事件や事故を扱っているので、かなり重くシリアスなトーンで進んでいきますが、細部まで練りこまれたストーリーに、続きを見ずにはいられません。
脚本は、「冬のソナタ」でも有名な、キム・ウニが担当されています。
主人公パク・ヘヨンの先輩役、キム・ヘス演じるチャ・スヒョン先輩がめちゃくちゃクールでかっこいいです。
キム・ヘスをはじめとして、演技派の俳優陣がそろっているので物語にのめりこみやすいです。
ストーリー、映像、役者の演技、どれをとっても一級品。名作です。
秘密の森(비밀의 숲)
サスペンスものといえば、こちらもどうぞ。「秘密の森」。
主人公はチョ・スンウ演じる敏腕検事ファン・シモク。あるひとつの殺人事件を引き金に、検事内の汚職が浮かび上がり…。
試されているのかな?と思うほど複雑なストーリー。恥ずかしながら、話の流れがよくわからなくて巻き戻したことも度々。
普通のドラマだったら、10分かけて丁寧に説明するところを、5秒の会話やシーンですませてしまうような鬼脚本。
でも、その分内容が超濃密。常に漂う緊張感と、予測できない展開の連続に、あっというまに一気見してしまいました。
衝撃のエンディングは、今思い出しても震えます。
主人公とタッグを組んで事件解決に挑む刑事役として、ペ・ドゥナが出演しています。かっこいいです。
検察の汚職を扱った内容で、スピード感もあり展開も複雑です。
日本のドラマはタイトルやフライヤーはもちろん、内容も分かりやすくすることに重視が置かれているものが多い気がするので、こういうドラマが製作されて支持される韓国ってすごいなと思います。
グッドドクター(굿닥터)
お次は、少し古いのですが良作の医療もののドラマ、グッドドクターをご紹介します。
自閉症ながら、暗記力と空間認識能力に優れた〈サヴァン症候群〉の青年、パク・シオン(チュウォン)が小児外科医を目指すドラマです。
主人公が自閉症かつ医療ものと、シリアスな要素が多いドラマなのですが、コメディ要素も満載。コメディとシリアスの緩急が絶妙で楽しく見られました。
シオンは自閉症で、他人とうまくコミュニケーションが取れません。人の気持ちを読み取ることも苦手なのですが、それを自分で分かっていて悩んだりもしています。
明るくて何があっても負けないという主人公もいいんですけど、シオンみたいにコミュニケーションが苦手で、壁にぶつかりながらもひたむきに頑張るというキャラクターにもまた、元気をもらえます。
シオンを支える周りの登場人物も魅力的。
またタイトルが示す通り、最終話まで一貫して「良い医者とは何か?」がテーマになっています。
シオンをはじめとする医師たちが、この答えの出ない問題に向き合う姿を描くという丁寧な脚本で、最終回はとてもいいもの見たなぁという幸せな気持ちでいっぱいでした。
日本とアメリカでリメイクされていますが、納得の良作です。
椿の花咲く頃(동백꽃 필 무렵)
2019年、最も話題になったドラマの一つがこちら。椿の花咲く頃です。
こちらは夫と一緒になって大ハマりしたドラマです。
恋愛ドラマにサスペンス要素がからんでくるのですが、そのバランスが絶妙。恋愛シーンでほんわりしていると、ガツンとサスペンス要素が入ってくるので飽きさせません。
主人公のシングルマザーをコン・ヒョジンが演じています。
このドラマで注目すべきは、独立して前向きなかっこいい女性がたくさん出てくること。
物語を通して、経済的にも、身体的にも、女はもう守られるだけじゃない!というメッセージが込められている気がしました。
あとこのドラマで人気に火が付いたのがなんといってもカン・ハヌル。
コン・ヒョジン演じるドンベクをあたたかく見守りつつ、ふとしたところで見せる頼りがいのある一面にファンになってしまった人は数知れず。
ミセンにも出演していますが、これまで確かな演技力で見せてくれたカン・ハヌル、今後の活躍も楽しみです。
キングダム(킹덤)
こちらはNetflixオリジナルの韓国ドラマ、「キングダム」です。
時は李氏朝鮮時代、民衆の間で謎の病気が流行ります。この病気にかかると死に至った後、生きている人間の肉を求めてさまよう…いわゆる「ゾンビ」になってしまうんです。
皇太子である主人公が民衆を助けるため、この病気の謎に迫るべく旅に出かけます。
朝鮮時代にゾンビなんて、似合わないと思いきや、かなり費用をかけて作られているようで、服装やセットがかなり作りこまれていてチープ感はゼロ。
あまりにリアルなのでなぜゾンビ!?ということも忘れてストーリーに引き込まれ、一気に見てしまいました。
ゾンビの謎に加え、宮廷の権力争いも絡んできて物語を立体的にしています。
現在シーズン2の製作が進んでいて、私も続きを見るのが待ち遠しくてたまりません。
ライブ~君こそが生きる理由~(라이브)
刑事が主人公のドラマや映画は数あれど、こちらは交番勤務の警官の物語。
その仕事は、地味だけど危険ととなりあわせ。
市民のために働く警官の仕事ぶりや苦労、苦悩、よろこびなどをリアルな目線で描いています。
主人公は、「新感染~ファイナル・エクスプレス」や「82年生まれ、キム・ジヨン」などにも出演しているチョン・ユミ。
作品内では、日本同様、韓国でも社会問題になっているDVや、性犯罪、こどもの犯罪などが描かれており、韓国の今を映した作品ともいえると思います。
ドラマにありがちなご都合主義な展開や現実離れしたキャラクターもなく、とても丁寧に作られている作品です。
ヒューマンドラマや群像劇が好きな方におすすめです。
▼こちらでより詳しくご紹介しています(ネタバレなし)。
▼ネタバレありの感想はこちらから。
ディア・マイ・ミスター~私のおじさん(나의 아저씨)
続いては、ディア・マイ・ミスター~私のおじさん。
とある建築会社での賄賂事件をきっかけに、奇妙な関係を築くことになった部長と、契約社員とを描いた物語。
このドラマを見終わったときに、このドラマのテーマは「人間賛歌」だなと感じました。
このドラマでは、人間の暗い心やずるい心など、普通は隠しておきたい気持ちをこれでもかというくらい描きます。その一方で、温かい心、情、家族や近所の人々の交流なども丁寧に描かれているので、最終的に「それでも人間、捨てたもんじゃないよね」という気持ちになるのです。
主人公は、「パラサイト」でIT社長(お金持ちの家のお父さん)を演じたイ・ソンギュンと、シンガーソングライターのIU。
IUは、10台のころから歌手として活動してきましたが、最近はドラマでの露出も増えています。
IUの演技が、めちゃくちゃうまくて、本当に才能にあふれた人なんだなぁと感動してしまいました。
でも、このドラマ、すっごく惜しいのです。
内容はとても良いのですが、タイトルが微妙(どことなくパパ活を想像させるような…)なのと、物語の序盤がものすごく暗いので、なかなか見ようという気にならない+見始めても脱落してしまう人が多数な気がします。
でも、最後まで見た人は口をそろえて「よかった、感動した」と言うのもこのドラマ。
地味ですが、ストーリー、俳優陣の演技、音楽、どれをとってもハイレベルな良作。
ゆっくりと楽しんでほしいドラマです。
ヒョリの民泊 シーズン1&2(효리네 민박)
最後に、ドラマではないですが、「ヒョリの民泊」というバラエティをご紹介します。
韓国では、もともと歌手として有名だったイ・ヒョリ。以前はセクシーなスタイルで人気でしたが、バラエティにあまり顔を出さなくなった今は、実はお茶とヨガが好きなナチュラルビューティになっていて、夫のサンスンと一緒にチェジュ島に住んでいます。
そんなヒョリ夫妻が、期間限定で自宅で民泊を開き、一般人が宿泊しに来る様子を撮影したリアルバラエティ。
このバラエティの何よりの魅力は、ゲストを迎えるヒョリ&サンスン夫妻の明るさ、おおらかさ、やさしさ、そして二人の仲の良さ。ほんとに素敵な夫妻で、憧れます。
そして、チェジュ島のきれいな海とたくさんの自然に癒され、チェジュ島に行きたくなること間違いなし。
ごく普通の韓国人たちの日常会話が聞けるので、韓国語の勉強にも良いです。
シーズン1は夏編で、民泊のスタッフとしてIUが登場。シーズン2は冬編で、スタッフは少女時代ユナと、臨時スタッフとしてパク・ボゴムが参加。全員、めちゃめちゃ性格がよくて、ますます好きになりました(笑)。
まとめ
今回は韓国ドラマとバラエティをご紹介しました。
これまでどれも一押しの作品ですので、気になるものがあればぜひ見てみてください!
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