先日に引き続き、韓国の生活についての記事です。
先日、韓国に住んでみて半年のふりかえり記事を書きました。
【移住半年】住んでみて分かった、韓国のよいところ、不便なところ。 - ソウルで深呼吸
今日は、韓国人と結婚してみての感想や、義実家とどんなふうにおつきあいしているかなどについて書いてみたいと思います。
結婚生活
はじめに、韓国人である夫と結婚しての感想について書いてみたいと思います。
長年の遠距離恋愛の末に結婚
長々と日韓で遠距離恋愛をしていた私たち。結婚するまで、8年以上かかりました。
遠距離ではあったけど、2か月に一回は会っていたし、毎日2時間以上電話していたので(ご飯食べながらや、寝ながら)、お互いのことで知らないことはないくらいでした。なんでも話せて、正直、実家の家族よりも一緒にいてほっとする相手でした。
それでも、実際に一緒に暮らしてみたらギャップもあるかなと心配していましたが、思った以上にすぐに二人暮らしになじみました。ケンカもほとんどなく、家事分担でもめることもなく、穏やかな毎日です。
何をしている時間が楽しい?
一緒にご飯を作ったり、散歩したり、外食したり、普通のことが楽しいです。
遠距離時代は2泊3日で会うことが多かったので、会えてもすぐにお別れでした。
バスの時間も飛行機の時間も気にしないで一緒にいられるのって、幸せだなとしみじみ感じます。
結婚して意外だったこと
お互い、「思ってたのと全然違った!」というような面はなかったです。
これは、長年付き合ってきた利点ともいえるかもしれないですね。
意外だったことは、付き合っていた時代にはきれい好きだと思っていた夫が、意外とそんなに掃除好きじゃなかったということ。掃除担当はほぼ私です。
一度、夫がかなり酔っぱらって帰ってきたので、お酒の飲み方について話し合いはしましたが、それ以外でもめたこともないです。
お互いあまり怒りっぽい性格ではないこともあり、ケンカもほぼないですが、言いたいことがあるときは「感情的にならず」「話し合う」ことを心がけています。
何語で話している?
夫が日本語が上手なので基本的に日本語ですが、最近は私の韓国語勉強につきあってもらうために、韓国語で話すこともあります。
とはいえ、まだ日本語が楽なので日本語率が圧倒的に高いです。
義実家とのおつきあい
結婚する前に不安に感じていたことの一つが、義家族とうまくやっていけるかということでした。
韓国ドラマでも、嫁VS姑の争いって普遍的なテーマですよね。日韓夫婦・カップルのブログでも盛り上がる話題。
義両親とは、結婚前もなんどかお会いしたことはありましたし、その時点では何の問題もありませんでしたが、結婚したらどうなるか分からないなと思っていました。
いざ結婚してみたら…
いざ結婚してみて、予想外に、かわいがっていただいています…!
義父母ともに外国から単身韓国に来た私を心配して、大事にしてくださっているのがとても伝わります。
食事の手伝いなどはしますが、それ以外であれこれ家事を手伝わされるということはないです。
お義母さんは、娘がいないからかもしれませんが、一緒に料理したり(なんなら横で見ているだけでも)、スーパーに買い物に行くだけで喜ばれるのは、家事があまり得意でない私としてはありがたい限りです。
家事について、やはり、まだ家族の中に「家の仕事は女性がやるもの」という雰囲気も残っていますが、最近はお義父さんがたまに簡単な料理に挑戦したり、私の夫が皿洗いをしたり、少しずつ変わっていっているなと感じます。
今のところ義父母との関係は良好なので、義父母との会う予定がある時は、やはり気を使うので少し疲れますが、「会いたくない」「気が思い」という感じではないです。
義父母と会う頻度はどのくらい?
可愛がっていただいているぶん(?)、会いたいとよく言われます。何を食べに行こう、どこに行こうと連絡がくることもしばしば。
義両親はうちから車で1時間ほどの場所に住んでおり、いまのところ月に1,2回会っています。外で食事するだけのこともあれば、義実家に泊まりに行くこともあります。
もう少し回数が少なくてもいいかなと思っていますが、なかなか思い通りにはいきませんね。
とはいえ、突然義父母が家にやってきたり、突然会おうといわれることがないことはありがたいです。
ザ・韓国文化!「安否電話」とは
義実家には1週間に一回程度電話をかけ、カカオトークではもう少し頻繁に連絡をとりあいます。
この電話、「安否電話」といって、用事がなくても体調や様子をうかがうために嫁が義父母に連絡するという韓国独特の文化なのですが、最初はとても戸惑いました(夫から電話をかけることもあります)。
日本のお姑さんだったら、そんなに頻繁にお嫁さんから電話が来たら逆に迷惑かもしれませんが、韓国ではよくあることのようです。
最初は韓国語がつたなかったこともあり、電話するのが憂鬱でした。
正直、いまだに何を話せばいいのかわかりませんが、だいたい義父母が一方的にしゃべっているので、聞いているとなんとなく終了します。後述しますが、この安否電話で私の韓国語力が上がったのも事実なので、今のところは韓国語の勉強と思って会話している部分もあります(笑)。
どのくらい干渉されるか?
会う頻度や連絡の頻度は上に書いた通りです。
私生活にはそこまで干渉されませんが、毎日何を食べているのか、どんなことをしているのか、といったことは気になるようで、毎日の生活ぶりについてはよく聞かれます。
日本に比べて、「家族」というユニットを大事にしていて、家族であれば助けったり、近況を把握していることは当然、という風潮がある気がします。
義父母のおかげで、韓国語が上達!?
義父母に感謝することといえば、私の韓国語能力を高めてくれたことでしょうか。
韓国に来てすぐのころは義父母の話す韓国語がほとんど理解できなかった私。しかし、特に義母はおしゃべり好きということもあり、容赦なく話しかけてきました(ほとんど、笑顔と「はい」「そうですね」で切り抜けた)。
義父母は、方言によるなまりこそないにしろ、私が勉強してきた韓国語とは少し違ったものでした。年配の方ということもあり、若い人とはイントネーションや使う語彙が異なり、聞き取るのがとても難しかったのです。
ところが、しばらくして韓国語の学校に通い始めると、義父母との会話にあんなに苦労していたのに、「先生の話がものすごくクリアに聞こえる」という現象が起こりました。
義父母の韓国語を聞き続けていた結果、リスニング力が上がり、学校の先生のきれいな韓国語がことさらはっきりと聞き取れるようになっていたのです。
学校に通うのに従い、韓国語能力も伸び、義父母の会話もだんだんと聞き取れるようになってからは、電話も怖くなくなりました。
義父母に鍛えられたといっても過言ではないかもしれませんね。
韓国人と結婚することとは
韓国人と結婚することで、なにか日本人と違うことはあるかどうか、考えてみました。
「韓国人と結婚した」実感は、実はあまりない
夫に限って言えば、日本語も堪能ですし、海外留学・駐在経験もあるので、あまり韓国人らしからぬ思考を持っているように思います。
一緒に暮らしていて「韓国の考え方、理解できない!」と思ったことはあまりありません(付き合いたてのころはびっくりすることもありましたが。また、もし子供が生まれたりしたら、また違ってくるでしょう)。
義父母はやはり、まだ韓国的な考え方が強い
一方で、義家族の付き合いは、日本とは全く違うなと感じます。
家族のきずなを強くもちたがる傾向にあります。
知り合いの日韓夫婦や、韓国人同士の夫婦の話を聞いていると、幸いうちの義両親はそこまで干渉が強いほうではないようですし、嫁を冷遇するようなことはありませんが、やはりおつきあいは難しいなと感じますし、今後また感じ方や関係性が変わっていくことは大いにありうると思います。
義父母とのおつきあいで大事なこと
義父母とのつきあいのなかで、とても大事だなと思うのが、「夫の立ち位置」。
なにかと摩擦がおこりがちな義父母と嫁との間の関係の良しあしは、繋ぎ役である旦那さんのふるまいも大きく影響してくると思います。
どの家も多少の摩擦はあると思いますが、特にお嫁さんが苦労しているお家の話を聞くと、旦那さんが間にうまく入れていないことが多いように思います。義母さんがお嫁さんにつらくあたったり、こき使ったりしているのに、旦那さんは見て見ぬふりをしているとか、両親にはっきりと意見が言えないとか。
韓国人との結婚を考えている方は、結婚前に彼の家族と家族で過ごしてみて、その点のさぐりを入れてみるといいかもしれませんね(正直、日本人でもありうることですが…)。
これは、逆に言えば、夫と私の両親との関係を良好にするためのキーパーソンは私、ということでもあり、旦那さんだけが苦労すべきという話ではありません。
まとめ:結婚してよかったか?
先日、知人に「結婚してよかったですか?」と聞かれ、「結婚してよかった!」と、胸を張って言える自分がいました。
住む場所は変わったけれど、好きな人と暮らせて、毎日が楽しいです。
長い間付き合っていたけれど、そのことに後悔はしていないし、そのぶんゆっくりとパートナーの良さを見極めることもできたし、日本での職務経験も積むことができました。
韓国の日常生活もなんとかなじめていますし、義父母との生活もいまのところうまくいっていますし、韓国生活を上手にスタートしたと言えると思います。
またいずれ、節目のときにふりかえりの記事を書きたいと思います。
お読みただいてありがとうございました。
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