今日は、ディクテーションとシャドーイングをする際に使える素材をご紹介したいと思います。
ディクテーションとシャドーイングは、専用のテキストはもちろん、手持ちのテキストでもはじめられますし、youtube等、無料で得られる素材を利用することもできます。
好きな素材を使って、楽しく勉強していきましょう!
ディクテーションやシャドーイングのやり方についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
素材を選ぶ際のポイント
効率的に学習をすすめるためには、素材の選び方がとても大切です。
私が素材選びをする上で気にしたほうが良いと思っているのは、以下の4点です。
①音源とスクリプトがセットになっているものを選ぶ
②自分のレベルに合ったものを選ぶ
③長さは1~2分程度が適当
④自分が興味がある内容or自分が聞き取りたいと思う内容か
詳しくご紹介していきます。
音源とスクリプトがセットになっているものを選ぶ
大前提として、ディクテーションやシャドーイングをすすめる上で、音源と、それを文字に書き起こしたスクリプトのセットが必要です。
例えば手持ちとテキストと付属のCDのセット、ドラマの映像であれば字幕がついているなどです。
慣れてきたらスクリプトのないものにも挑戦してみるのも面白いのですが、最初のうちは音源とスクリプトがセットになっているものを選んでみてください。
自分のレベルに合ったものを選ぶ
素材の内容は、自分のレベルより少し難しい内容を選ぶのがおすすめです。
簡単すぎるものや、難しすぎるものはあまり学習効率が上がらないので、少し難易度が高いなと感じるものを選ぶと効果的だと思います。
長さは1~2分程度が適当
ディクテーションやシャドーイングの1回あたりの長さは、1分~2分程度をおすすめします。
このくらいが疲れずにすすめやすいと思います。
使いたい素材が長ければ、気に入ったシーンだけをピックアップしたり、何回かに分けてみると良いですよ。
自分が興味がある内容or自分が聞き取りたいと思う内容か
何より大事なのが、自分が楽しいと思えるものや、聞き取りたいと思うものを選ぶことです!
先ほど自分のレベルに合ったものを選ぶのが大事とお伝えしたのですが、たとえ自分にとってはレベル的に少し難しくても、好きな素材であればぜひそれを使って勉強してみてください。
楽しいと思う気持ちがなによりの学習のモチベーションになります!
おすすめ素材《テキスト編》
それではおすすめの素材として、まず市販のテキストをご紹介します。
市販のテキストを使うメリットは、学習者向けに録音・作成されているため、発音がきれいでききとりやすいことです。
ナチュラルスピードの会話は早すぎてついていけない!という方はまずテキストを使ってみるのが良いと思います。
手持ちのテキスト
一番簡単にディクテーション・シャドーイングをはじめる方法は、手持ちのテキストを使うことです!
CDやダウンロード音源がついているものであれば、すぐにディクテーション・シャドーイングにとりくめます。
一度読んだことがある内容でも、ディクテーションをしてみたり、シャドーイングや音読を繰り返すことでリスニング力アップにつながりますよ。
初級の方で、パダスギが難しいと感じるのであれば、シャドーイングだけやるのもよいと思います。
私が使ったことがあるものだと、カナタのテキストはぴったりでした。会話体のスクリプトとCDがついていたのでよくシャドーイングしていました。
実際に使ったことはないのですが、こんなものも楽しみながら学べてディクテーション・シャーイング向きだと思います。
韓国語学習雑誌に載っている韓国語のインタビューやニュースなども活用できます。
▲実はこちらの韓国語ジャーナルhana Vol.35では、ご縁がありTOPIK勉強法についての体験談を載せていただきました。役立つ情報も満載なので、 ぜひお手に取ってみてください!
ディクテーション/シャドーイング用のテキスト
また、ディクテーションやシャドーイング用のテキストも発売されています。
このブログでは何度も紹介していますが、前田真彦先生のテキストがおすすめです。
ディクテーションやシャドーイングの方法も丁寧に説明されていますのでとりくみやすいです。
おすすめ素材《実践編》
ここからは、学習者向けに作られた音源ではなく、ネイティブも見るような素材で、韓国語の字幕やスクリプトがある(=ディクテーション・シャドーイングに向いている)ものをご紹介していきます。
すべてスマホから視聴が可能で、Netflix以外は無料です。
Webアニメ
比較的難易度が低いものだと、Never Webtoonのアニメーションがおすすめです。
ウェブトゥーン(ウェブ漫画)作品をアニメ化したもので、声優さんの発音も明瞭で聞き取りやすいので、ドラマやバラエティはちょっとハードルが高いという方におすすめです。
Youtubeから見られるのでお手軽ですし、韓国語字幕がついています。
私のおすすめは、
吸血鬼の女の子との恋愛を描いた「그녀는 흑!혈귀」
家族の日常コメディ「오빠왔다」
ただ見るだけでも面白いですよ~!
ウェブドラマ
youtubeで見られるウェブドラマもおすすめです。
一話が短く見やすく、舞台も学校やオフィスなど身近なので日常的に使える表現も学べて一石二鳥◎ほとんどに韓国語の字幕がついています。
いろいろな会社のウェブドラマがありますが、tVN D STORYのチャンネルではたくさんのウェブドラマが公開されているのでぜひ見てみてください。
もう少しいろいろ見たら、ウェブドラマのおすすめもまとめたいと思います!
ドラマ(Netflix)
Netflixのドラマはディクテーション・シャドーイング教材としても使えます。
限定的ではありますが、ネットフリックスオリジナルドラマ(赤いNマークがついている作品)の場合、韓国語字幕が表示されるんです(残念ながら、Nマークがついていても、映画では韓国語字幕がないことが多いです)。
Nマークのドラマの中でディクテーション・シャドーイング素材として使うのにおすすめなのは、「ロマンスは別冊付録」。
登場人物たちが比較的ゆっくりとわかりやすい発音でしゃべること、また方言などもでてこない(重要!)ので聞き取りやすいです。
▼Google Chromeの拡張機能、LLNを使うとスクリプトを日本語と韓国語の2種類の字幕が表示できるだけでなく、スクリプトの印刷できるので勉強がはかどります。
ドラマ(kachi先生のウェブサイト)
ドラマの聞き取りをしたいけど、ちょっとハードルが高いという方は、kachi先生のウェブサイトがおすすめ。Twitterでの韓国語学習の情報収集をしている方の間では有名ですよね。
kachi先生のウェブサイトでは、人気ドラマのワンシーンのディクテーションができるように動画を編集し、スクリプトも公開してくださっています。
比較的聞き取りやすく、かつ実際に使える表現が入っているシーンを選んでくださっていると感じました。
楽しく効果的に勉強したいという方にぴったりなので、ぜひアクセスしてみてください!
ニュース(KBS,MBC)
より高度な内容でトレーニングしたい方にはニュースがおすすめ。
KBS、MBCのニュースサイトでは、動画とともにスクリプトが公開されていることが多いので、ディクテーションやシャドーイングの素材として使えます。TOPIKのリスニング対策にもぴったりです。
ドラマやyoutubeの動画を使うときのワンポイント
ドラマやyoutubeなどの動画は、ほとんどが10秒単位の巻き戻し・早送り機能しかなく、ディクテーションやシャドーイングをするときに不便です。
そこで、私はiPhoneの画面録画機能を使って、使いたい部分だけ録画しています。
画面録画機能を使うと、巻き戻しや早送りが細かく調節でき、かつ自分の使いたい部分だけ切り取れるのでおすすめです。
※Netflixは、iOSアプリでは画面録画ができない仕様になっていました。
今日は、ディクテーション・シャドーイングにおすすめの素材をご紹介しました。学習のアイデアとして、参考にしていただければ嬉しいです。