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韓国ドラマ「ライブ~君こそが生きる理由~」 ネタバレ感想や鑑賞後に知りたい豆知識!

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今回は、先日ご紹介したドラマ「ライブ~君こそが生きる理由~」 のネタバレ感想をお送りします。

※ストーリーの核心に触れる記載がありますので、ご注意ください。


ネタバレなしでストーリーのあらすじやキャストを知りたいかたはこちらから

ドラマの結末(16話~18話あらすじ)

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公園のパトロール中にヤンチョンが連続通り魔の犯行現場に遭遇、犯人によってメスで刺されてしまいます。

ヤンチョンからの連絡で現場に向かったサンスは、上司が血を流している状況に混乱、犯人に銃を発砲してしまいます。

このことから無事に犯人を逮捕できたものの、連続通り魔事件の真犯人は別にいて、サンスが撃ったのは模倣犯だったことが判明。


サンスは懲戒委員会にかけられることになってしまいます。

警察上層部は世論を収めるためにサンスに責任をなすりつけようとしますが、キ・ハンソル所長とウン・ギョンモチーム長の必死の手回しによって、サンスは今回の件は不問となり、一件落着となりました。


ヤンチョンは大けがを負ったものの、無事に回復し交通課にて交通整理の仕事に復帰。

海外留学を決心していたジョンオサンスの懲戒委員会を最後まで見届ける決心をし、留学を延長することに決めたため、エンディングでも皆と一緒に働いています。

ネタバレ感想

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いやぁ…ここ数年見たドラマの中でも一、二を争う良作ドラマでした!

刑事ではなく、交番勤務の警察官という、地味だけど実は危険が多い職業に就く人たちの、仕事や家庭、毎日の生活を丁寧に描いた作品です。

テーマが重いため、万人受けするような作品ではないかもしれませんが、もっともっと知名度が上がることを願わずにはいられない、非常に質の高い作品でした。


韓国では、視聴率が伸びると、ドラマの話数を増やすことがあります。もちろん面白いドラマをもっと見られて嬉しいのですが、そのぶんストーリーが間延びしてしまうことがあるのも事実。

このドラマは話数が増えることがなかったのですが、幸か不幸か、そのぶんストーリーに無駄や中だるみがなく、最後の最後まで、どうなるんだろう!?という緊張感でドキドキさせてくれました。

実際に韓国で起こっている社会問題を扱う

若者の就職難からストーリーが始まり、その後は貧困、性暴力、子どもの犯罪など、現在の韓国で社会問題となっているさまざまなテーマが登場しました。


また、学校でのデモや、民間人の自家製の銃に打たれ警察官が亡くなった事件、通り魔事件など、韓国で実際に起こったできごと・事件がモデルになったエピソードもありました。

交番の警察官たちの仕事ぶりを見ることができたのはもちろん、韓国社会を知るという観点でも面白かったです。

従来のドラマとは少し違うラブライン

最終的にサンスとジョンオが結ばれる形で終わりました。

従来のドラマであれば、男性が夢をかなえるために旅立ち、女性がそれを待つというスタイルが多いですが、このドラマでは、留学という夢をかなえるジョンオをサンスが待つというように、男女が逆転しています。

そのあたりも新しくてよかったです。

唯一、気になったこと

ただ少し気になったことがありまして…。

二人の恋愛は、チームのMT(合宿)にて、ミョンホ先輩とジョンオが急接近し、それを見てサンスが自分の気持ちに気づくシーンから発展します。

正直、このMTのシーンはあまりに唐突すぎて違和感を感じてしまいました。


ドラマを売るためにジョンオをめぐる二人の男性という構図を無理やり入れたのかなぁ…とすら思ったほど。

(そして日本版のドラマでは広告用画像などもジョンオ+サンス+ミョンホと恋愛メインで押し出しているのも気になる…)


実際、ジョンオとサンスが付き合うことになったあとは、恋のライバルキャラとしてお役御免になったかのようにミョンホ先輩は存在感0になってしまいましたし。

キャラクターとして魅力的なミョンホ先輩がそのようにフェードアウトしてしまったのはなんだか残念でした。

魅力的すぎるキャラクター陣

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さて、「ライブ」の魅力といえば、個性豊かなキャラクター陣

業務が大変な分、チームのきずなも深く、特にペアになって働く二人組がだんだんと信頼関係を構築していくのがよいですね。


登場人物が多いですが、その全員が生き生きと描かれていて、いくらでもスピンオフやシーズン2も作れるのではと思ってしまいます。

また別の形で、もう一度ホンイル交番のメンバーに会いたいものです。


気になったキャラクターに一言。


◆ ハン・ジョンオ(演:チョン・ユミ)

就職もうまくいかず、パニック障害を患う母親を支えながら、やっとの思いで警察学校を卒業しますが、心身ともにけずられる職場で「私はそこまでこの仕事に使命感を感じられない」と悩む姿はとてもリアルでした。

ジョンオの場合、警察官の仕事に魅力を感じたというよりは、安定性や女性として生き残れるという点で選んだ仕事だったわけですし、自分がやりたいこと、できること、やりがい、そして金銭面という現実の間で悩んだことのある人は誰もが共感したのではないでしょうか。


また、過去に受けた性犯罪被害について、自分ではなんでもないと思って過ごしてきたけれど、そこにはじめて向き合い感情を爆発させるシーンは胸が苦しくなりました…。

サンスはじめ仲間とのやりとりのなかで、少しずつ笑顔が増えていって嬉しかったです。


◆ ヨン・サンス(演:イ・グァンス)

優等生のジョンオに対して、サンスは活躍したいという気持ちが先に出てしまい、失敗続きです。お調子者な性格からミスをしてしまうことも…。

鬼のヤンチョンに怒られけなされしごかれる姿は不憫でしたが、同時に視聴者に警察官の仕事の厳しさを教えてくれるシーンでもありました。


ただ、勢いで警察官になったにも関わらず(?)、誰よりも真剣に仕事に取り組む姿はかっこよかったですね。ミョンホ先輩と一緒に犯人を捕まえるシーンは痛快でした。

最後は髪形もあか抜けて、かっこいい警察官になっていましたね。ふふ。


◆ オ・ヤンチョン(演:ペ・ソンウ)

過去には伝説の刑事として活躍していたという話でしたが、ホンイル交番に来てからは、仕事でも空回りが多く、家庭でもふんだりけったり、ストーリー序盤ではいいとこなしの不憫なキャラクターでもありました。

その後、自分の態度を見直し、家族との関係を再構築していき成長を見せます。


最終回直前では自家製の銃を持って暴走する犯人に対して、長年の経験から冷静に行動し場を収めるヤンチョンさんのかっこよさにはしびれました!最後は犯人に刺され大けがを負ってしまい、ほぼ主役に(笑)。

「ライブ」はヤンチョンさんの成長物語でもあった気がする…。

エンディングで交通整理の業務に復帰している姿を見て本当に安心しました。よかったー。


◆ アン・ジャンミ(演:ペ・ジョンオク)

ジャンミさん、めちゃくちゃかっこいいキャラクターでしたね。

仕事でも家庭でも行動にも言葉にも無駄がなく、こんな上司がいたらどんなに心強いでしょうか。

そんなかっこいいジャンミさんが、警察上層部の責任逃れから懲戒処分を受けてしまうシーンは本当につらかったです…。

このドラマが警察を描いていながらも決して警察賛美となっていないことを示すエピソードでもありました。


◆ キ・ハンソル所長(演:ソン・ドンイル)

われらが所長!

途中、癌が判明しながらもめちゃくちゃ激務の中働いている苦労人。体が心配でならなかったです。

最後は地方の交番勤務となり、療養しながら働いている感じでしたが、どうか、体をいたわってほしい…。


◆ウン・ギョンモ チーム長(演:チャン・ヒョンソン)

最初は出世ばかりを考える嫌な奴かと思いきや、エリートながら交番の仕事にほれ込んでしまった実は誰よりも熱い人!

最後にサンスのために奔走する姿は胸が熱くなりました。物語序盤での、政治家の飲酒運転を取り締まったシーンがあんな形で生きてくるとは思いもよりませんでしたね。


◆イ・サムボ(演:イ・オル)

退職を前にして高校生にぼこぼこに殴られてしまったり、無事に退職できないのではとひやひやしました。

退職のその日に、赤ちゃんを救って、「40年間に渡る警察生活の最後の日に赤ん坊を救った」と話すエピソードは、緊張感の続く「ライブ」の中でも一、二を争うほっこりシーンでしたね。

また、試補3人を拳銃の練習場へ連れていくシーンも印象的でした。


◆ソン・ヘリ(演:イ・ジュヨン)

ジョンオとサンホが付き合うことになり、少しサンホに気持ちがあることを匂わせるシーンもありました。

サムボさんとのコンビが最高で、二人がだんだんと信頼関係を気づいていく過程ややりとりはとても良かったですね。

ディープな豆知識いろいろ

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ここからは、作中で気になった設定や韓国語について掘り下げていきたいと思います。

試補警察官とは?

警察学校を卒業したジョンオたちは、「試補警察官」として交番に配属されます。

この試補警察官とは、試用期間のようなものだそうで、1年間の間は、権限は警察官と同等であるものの、問題があれば解雇される可能性もあるそうです(作中でもそのような会話がありました)。

この試補期間を経て正式に警察官として採用となるようです。

先輩後輩の呼称、「サス」「プサス」とは?

作中で、後輩は先輩を「サス(射手、사수)」と呼び、先輩は後輩を「プサス(副射手、부사수)」と呼んでいます。

これらはもともと軍隊用語で、機関銃の射手を「サス」、弾薬主などの補助兵士を「プサス」と呼び、二人でペアになって行動したことからきているそうです。

現在でも軍隊用語として使われているだけでなく、会社でも、メンターや、自分の業務をもともと担当していた人のことを「サス」、教わる人を「プサス」と呼んだりするそうです。


「ライブ」作中では、ペアとして動く2人組で、先輩後輩がサス、プサスと呼び合っていました。

物語り序盤、ペアであるサムボさんに不満を抱いていたヘリは、サムボさんの携帯番号を「年寄りのサス」と登録していました。

サムボさんが自分を「私の最後の試補」と登録しているのを見たこと、そしてサムボさんへの信頼が生まれたことで、ヘリがサムボさんの登録名を「私の最初のサス」に変更したシーンはライブの中でも名シーンのひとつですよね。

警察官は市民を「先生」と呼ぶ?

作中、警察官たちは市民のことを선생님(ソンセンニム、先生)と呼んでいます。

これがとても不思議に感じ、調べてみたのですが、韓国では主に警察や役所、消防士など、公務員や公的企業に所属する人たちが、民間人を相手とする際に선생님という呼称を使うようです。

日本語と同じで、名前のわからない人に対して、「君」「あなた」といった二人称では失礼にあたるということから、こうした呼称が使われているようです。

「ホンイル交番」のモデルは?

作中で、「韓国で最も忙しい交番」として登場するホンイル交番ですが、モデルとなっているのは弘益(ホンイク)交番

実際に最も事件事故が多い交番として知られているそうです。

弘益交番の管轄となる弘益大学(ホンデ)周辺は学生街であり、繁華街であり、人が集まるので確かに事件が多そうだなと感じます。

アメリカでリメイク予定!

韓国ドラマは、日本はもちろんアメリカでもリメイクが進んでいます。

本作「ライブ」も米国ワシントンDCを舞台に、リメイクが予定されています。主人公は、最も危険な地域のひとつで育ったアフリカ系アメリカ人とのこと。

「ライブ」は韓国ならではの要素が多いため、アメリカでリメイクされた際にどのような変更がされるのか気になりますね。

出典:노희경의 '라이브' 미국서 리메이크…배경은 워싱턴 | 연합뉴스

まとめ:韓ドラ界の傑作!

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長々と語ってしまいましたがとても良いドラマでした。

このようなドラマに出会えるから韓国ドラマはやめられません。

また時間をおいて二週目を見たいと思います。