今日は先日見たドラマ「賢い医師生活」の感想ブログです。
とにかくこの作品に魅了されてしまったので、その思いをただ書き散らした記事です。
※本記事は、ドラマのネタバレを含みます。未鑑賞の方はご注意ください。
「賢い医師生活」感想
姉妹作である「刑務所のルールブック」が大好きな私。同作をはじめ、「応答せよシリーズ」の演出を務めるシン・ウォンホPDが今作も演出を担当をしています。
私は「刑務所のルールブック」が大好きで、その姉妹編が放送されるということでかなり楽しみにしていた「賢い医師生活」ですが、期待を裏切らないおもしろさでした!
とにかく登場人物が魅力的すぎる
中心となるのは5人の医師。
大学時代の同級生で、とあるきっかけで同じ病院で働くことになります。
それぞれ医師としての腕は一流で人望も厚く、順風満帆な人生を送っているように見えますが、仕事の上で困難にぶつかることもあれば、家族や恋愛などプライベートで問題を抱えているメンバーも。
そうした日々のさまざまなエピソードを、変にドラマチックじたてにせず、淡々と描いた物語です。
主人公5人は、それぞれ問題をかかえているとはいえ、皆にカリスマがあるというか…、「こんな人、現実にいるかなぁ?」と思ってしまうほどできた人たち(社交性がないといわれるソッキョンだってめちゃくちゃできた人じゃないですか!)です。
一方で、レジデントなどまわりのキャラクターは、仕事の上でもまだ未熟な面が多く、失敗や悩みなどが多く描かれ、共感する点が多かったです。
こうしたわき役たちがこのドラマに深みを与えていたと感じました。
バンド演奏、最初は要らなくない?って思ったけど…
正直、一話で5人がバンドを結成するくだりは不自然だなと思いました。だって医療ドラマにバンドって、組み合わせも微妙だしドラマとして要素が多すぎると。
ですが、挿入歌がうまくストーリーに合っているのと、5人(それも40歳の大人!)が楽しそうに楽器を演奏したり歌ったりしているのを見て、「意外といいかも」と思いはじめ、ドラマ終盤ではすっかりノリノリで聞いていました。
特にチョ・ジョンソクの美声が素晴らしく、毎回聞き入ってしまいました。
彼の歌った「アロハ」は配信ランキングでもずっと1位でしたね。
↓サムネイルが笑っちゃうシーンなのですが、こちらで聞けます。
「刑務所のルールブック」の小ネタににんまり
「刑務所のルールブック」(原題:슬기로운 감빵생활)は、本作「賢い医師生活」(原題:슬기로운 의사생활)の姉妹作にあたります。
内容的にはつながりはないものの、ところどころで「刑務所~」の小ネタや、ゲスト出演があり、それを見つけるのもこのドラマの楽しみのひとつでした。
「賢い医師生活」をご覧の方で、まだ見ていない方は「刑務所~」もぜひ見てください!Netflixで見れます。
ジュナン先生役のチョン・ギョンホが刑務官役で出演しているほか、「医師生活」に出演したあんな人やこんな人も登場します。
唯一の不満。あの終わり方!!!
とても面白く見た「医師生活」ですが、唯一の不満は、あの終わり方ですよ。
おそらく非常に人気が出て早々とシーズン2が決まったことから、多くのエピソードがシーズン2に持ち越しに。
一応各エピソードの収拾はついていたものの、特にソンファやジュナン、ソッキョンの恋愛は最後まで描かれず、そこで終わっちゃうの?という終わり方に驚いたのは私だけではないと思います。
キャスト・キャラクターに一言
前回「ライブ」の記事でやってみて楽しかったので、今回もキャラクター別に勝手に感想を述べます。
◆イ・イクジュン役 チョ・ジョンソク
イクジュンはとても魅力的なキャラクターだけど、5人の中でも特にチートすぎるというか。完璧なキャラでしたね。
名台詞はいろいろあるけど、やっぱり「今日は子供の日だから、手術は10分遅らせましょう」でしょうか。
そんなスーパーマン・イクジュンですが、演じているチョ・ジョンソクも、演技もできる、歌も楽器もでき、しかも性格もよいらしい(とても社交的な人物のようです)、リアルイクジュンなのでは…?
彼の息子役ウジュがめちゃくちゃかわいくて、ウジュ登場シーンが楽しみでした。
◆アン・ジョンウォン役 ユ・ヨンソク
「仏」の別名を持ち、「あしながおじさん」として経済的理由で治療を受けられない患者のサポートをするジョンウォン。
やわらかい笑顔が魅力のユ・ヨンソクにぴったりの役でしたね。
長年の夢だった神父の道をあきらめ、結局病院に残ることに決めました。
ジョンウォンとギョウルの恋は…学生同士の恋みたいな、純粋でちょっとこっちまで恥ずかしくなってくる感じでした。良い意味で。
シーズン2での二人にも注目ですね。
◆キム・ジュナン役 チョン・ギョンホ
シーズン中、5人の中で最もいろいろな顔を見せてくれたのがジュナンかもしれないですね。
医師としての腕はあるものの、同僚はおろか患者にも塩対応。一方5人でいるときはリラックスした顔や、大食漢という意外な一面も見せてくれました。
イクスンと付き合うことになり、甘い台詞も飛び出しました。「オッパと恋愛しよう」は…破壊力のある台詞でしたね。
医師として苦しい選択を選ぶシーンが多かったのもジュナン。
前例の少ない病気で死んでしまった赤ちゃんの両親に、赤ちゃんの臓器提供を頼んだり、臓器移植のドナーが現れたものの、臓器の大きさが合わずに難しい手術にトライするなどのシーンが印象的でした。
◆ヤン・ソッキョン役 キム・デミョン
ソッキョンは5人の中でも一番影がある人物というか、序盤では過去のできごとがもとで心に傷を抱え、社交性がないキャラクターとして描かれます。
序盤ではあまり登場シーンがなくミステリアスなのですが、実は患者への思いやりにあふれた繊細な人物だったことが判明。
流産に苦しむ妊婦さんへの温かいまなざしと言葉には、ほろりと来ました。
両親の離婚や死別など家庭のことで振り回されっぱなしだったのは本当に不憫でした。
シーズン2では彼の心に安寧が宿ることを祈ります。
◆チェ・ソンファ役 チョン・ミド
別名「怪物」。仕事は完璧、人当たりもよく、週末は趣味も楽しむ。こんな上司が欲しいNo.1ですね。
あまりにできすぎたキャラクターなので、どんでん返しがあるかなと思ったら最後までなかったですね。
分院にて研究と療養をしたいという選択をした彼女の活躍、そして恋愛のゆくえが気になります。
チョン・ミドさんはミュージカル界では有名な女優さん。ソンファは音痴な設定ですが、劇中の挿入歌ではその素晴らしい歌声を披露してくれます。
◆ト・ジェハク役 チョン・ムンソン
ジェハク先生は、欠点の多いキャラクター。
勉強はできても気が使えない、判断力がない、大事なところでミスをする…。一生懸命だけどメンタルは弱い。でも憎めない。
こんな人いるよね!とも思ったし、私自身ができた人間じゃないから、ジェハク先生に自分を重ねてしまうというところもあって、共感するシーンも多かったです。
最後、恋愛に悩むジュナン先生へアドバイスするシーンは素敵でした。
◆チャン・ギョウル役 シン・ヒョンビン
ギョウル先生は、仕事はできるけれど、人の気持ちがあまり理解できずに失敗してしまうことも。
最初はなにを考えているのかわからないキャラクターでした、イクジュンやジョンウォンのアドバイスを受けながら、医師として成長するため努力しつつ、恋愛を実らせるために頑張る姿は応援せずにはいられませんでした。
アナフィラキシーで寝込んだ時、ジョンウォンが来なかったことに悲しみますが、実はジョンウォンはドアの前まで来ていたことが判明したときは、心からよ、よかったねーー!!となりましたね。
◆アン・チホン役 キム・ジュンハン
一度は軍人になりながら、病気で退職せざるをえず、そこから一念発起して医者になった苦労人。
後半はソンファをめぐってイクジュンとふんわり牽制しあう形になり、主要キャラに躍り出ます。
決して線を越えないものの穏やかにぐいぐいくるチホン先生。タメ口のシーンは最高にドキドキしました。でも自分のキャリアを捨ててソンファについていこうとするなど危うい面も。
個人的にはチホン先生押しなのですが、シーズン2でどうなるのか気が気でなりません。なんといっても相手がイクジュンですからね。
◆チュ・ミナ役 アン・ウンジン
ミナ先生も応援したくなるかわいいキャラクターでした。
仕事にも一生懸命で、いっぱいいっぱいになってしまう様子などは、自分が社会人2、3年目のころに自分だけが頑張っていると思い込んで空回りしていた時期を思い出しました(医者とは忙しさの次元が違うと思いますが…)。
後半ではソッキョンに急接近していったミナ先生。彼らの恋の行方も気になります…。
まとめ:シーズン2の放送は?
長くなってしまいましたが、とても満足感の高いドラマでした。
シーズン2が決まった関係で微妙なところで終わってしまったシーズン1。
シーズン2は2020年11月に撮影が開始されるとのこと。シーズン2の放送は2021年になるそうです。
それまでまだ長いですが、二週目三週目を楽しんで待ちたいと思います!
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