私は普段からいろいろな動画サービスを利用していますが、なかでも一番お世話になっているのはNetflix。
外国映画を見る場合、通常は1種類の字幕しか出すことができませんが、Google Chromeの拡張機能であるLLNを使うと、2種類の字幕を出しながらNetflixの動画を見ることができます。
例えば、英語と日本語、韓国語と日本語など、複数言語の字幕を同時に表示させることができます。
語学学習者はもちろん、母語の違う国際カップルが一緒に映画やドラマを見るときも役立つとても便利な機能です。
今日はこの機能の使い方や活用方法をお伝えしたいと思います。
Netflixで2種類の字幕を出す方法
Google Chromeの拡張機能であるLLNを使うための手順をご紹介していきます。
まず前提として、
●PCからアクセスする必要があること(スマホやタブレットでは不可)
●ブラウザはGoogle Chromeを利用する必要がある
ことをご承知ください。
❶PCでGoogle Chromeを開く(Google Chromeのダウンロードはこちらから)
❷Google Chromeの拡張機能LLNをダウンロードする(ダウンロードはこちらから)
母国語選択画面では「日本語」で選択すればOKです。
❸Netflixを開く。音量マークの隣に、赤いLLNボタンが表示されていれば成功です。字幕を選ぶと二重字幕モードがスタートします。
表示させる字幕は、Netflixの字幕ボタンと、LLNの設定の中の「翻訳言語」から変更することができます。
もし赤いボタンが表示されていなければ、F5でページを更新したり、ブラウザを一度閉じて開きなおすなど試してみてください。
LLNの画面はこんな感じ。韓国語と日本語を同時に表示させることができています!
LLN自体は無料でダウンロード可能です。
一部の機能は有料ですが、基本的には無料版で十分楽しめると思います。
語学学習に活用できるのはもちろん、母語が違う人が集まって動画を見るときも便利だと思います。
我が家も、夫の母語が韓国語、私の母語が日本語なので、字幕の関係でどうしても日本の映画か韓国の映画を見ることが多かったのですが、LLNを使ってほかの言語の映画も一緒に見られるようになりました。
LLNの機能の紹介
基本的な機能の紹介
基本的な機能をご紹介します。
●動画の再生スピード調節
設定→再生スピード
●ふりがな(読み仮名)機能のオンオフ
設定→音訳を表示する(ふりがなが不要な場合は「音訳なし」を選ぶ)
●ショートカットキー
←→キーで前の台詞・次の台詞にスキップ
スペースキーで一時停止/再生
ほかにも機能はいろいろあるのですが、最低限この程度の機能を知っておけば快適に使えると思います。
台詞一覧を印刷する(スクリプトの出力)
個人的に、台詞を印刷できる機能がすごく便利だと思いました!
動画再生中、赤いLLNボタンをクリックし、画面下に字幕が表示されると、画面右上に灰色の三本線のマークが現れます。
この三本線マークをクリックすると、字幕一覧が表示されます。
さらに、右上のプリンタマークを押すと、
台詞一覧が表示されます。
この画面を印刷すれば、そのままディクテーションやシャドーイングのスクリプトとして使えると思います。
▼ディクテーションやシャドーイングの学習法・おすすめ教材は過去にもご紹介しています
テレビでも2重字幕を出す方法
LLNは基本的にはPCの機能です。
でも、複数人で一緒に動画を見るときは、パソコンではなくテレビで動画を見たいと言うこともありますよね。
少し工夫すると、LLNを使いつつ、テレビなど大きな画面で動画を再生することもできます。
❶ノートPCでLLNを使ってNetflixを再生
❷ノートPCをHDMIケーブルでテレビに接続
(❸無線マウスをリモコン代わりに使うと操作が簡単)
ノートPCの画面を、テレビに映すという方法です。
原始的ではありますが、この方法でテレビの大きな画面で2種類の字幕を出すことができます。
HDMIケーブルは安いものだと数百円程度と安価に購入できます。
動画の選択や再生・停止などはPC上で操作することになります。
無線マウスがあれば、PCから離れたところにいても操作ができるのでリモコン代わりに使えておすすめです。
LLNの特徴を知って上手に活用しよう
ここからは、LLNを使いこなすためのチップやトラブルシューティングをメモ代わりに記録しておこうと思います。
二重字幕として選べるのは字幕がある言語のみ
Netflixをお使いの方であれば、動画再生時、右下の音声・字幕選択ボタンから、字幕が選択できるのはご存じだと思います。
LLNで表示させることができるのは、ここで選択できる言語のみです。
つまり、たとえ音声が韓国語であっても、字幕が「日本語・英語」しかなく、「韓国語」がないのであれば、LLNを使っても韓国語の字幕を出すことはできません。
LLNを使うと字幕の種類が増える
ところが、動画によっては、LLNを使うことで字幕の種類が増える場合があります。
例えば、「アンという名の少女」の場合、LLNを使う前は字幕が日本語・韓国語・英語のみですが…
LLNをオンにすると、選べる音声と字幕の種類が激増しました!
(上記の例は韓国からアクセスした場合の表示です)
ただ、すべての作品で選べる字幕の種類が増えるわけではないです。
特にNetflixオリジナル作品(Nマークがついている作品)で、字幕が増える傾向が強い気がしますが、Nマークがついていなくても増えるものもあるので、いろいろな動画で試してみてください。
▼若干裏技的ではありますが、VPNを使って他国のNetflixにアクセスすることでさらにいろいろな字幕を見ることができます。
LLNでのバグ?字幕が表示されない!
字幕が1種類しか表示されないときは、設定を確認してみてください。
設定→専門家による翻訳を表示する
の項目がオフになっていると、字幕が二重になりません。オンになっているか確認してみてください。
LLNをスマホ、タブレットで使う方法は?
いまのところ、LLNはスマホやタブレットには対応していません。
スマホやタブレットでも使えるようになればありがたいですが、いまのところはPCのみで利用可能です。
今日はNetflixの活用法をお伝えしました。
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