新型コロナウイルスが流行してからは、なかなか思うようにでかけられず、このブログでもレストランや観光名所をなかなかご紹介できずにいました。
感染状況がやや落ち着いた先日、景福宮内にあるお茶屋さんに行ってきました。
毎年期間限定でオープンするお茶屋さんで、ずっと行きたいと思っていてこのたびついに訪問することができたので、ブログに残したいと思います。
景福宮、実は初めての訪問
実は私、 ほぼ2年韓国に住んでおり、その前も何十回もソウルに来ているのですが、実は景福宮の中に入るのは初めて。
時間があわずに入れなかったり、スケジュールの都合で行けなかったりと、近くには行ったことがあっても中に入ったことはありませんでした。
この日は秋晴れのさわやかな日で、お散歩びよりでした。
光化門の守門軍のみなさんも、マスク姿。なかなかおしゃれな黒マスクです。
先ほど書いたとおり、景福宮の中に入るのははじめてなので、以前と比べることはできないのですが、やはり海外からの観光客が少ないせいか少し閑散として見えました。
景福宮内部へ
生果房は景福宮内部にありますので、景福宮の入館料を支払う必要があります。
入館料は3000Wですが、韓服を着ていくと無料になります。
韓服を着ていく人にとっては入館料が無料になり、写真を撮る楽しみがありますし、それ見る私たちも華やかな気分になれて、なかなか賢いサービスだなと思います。
生果房
今回の目的のカフェの名前は生果房といいますが、この生果房は、もともと宮中の台所のひとつで、この場所で王や王妃のデザートを作っていたそうです。
今年の夏には、夜の生果房で昔の貴族の生活を体験できるプログラムが期間限定で開催されました。
宮廷料理を食べたり、公演を見たり、伝統菓子を作ったりというプログラムだそうです。
完全予約制のこのプログラムは、大人気すぎて一瞬でチケットが売り切れてしまったとか。
予約なしで行く場合は、通常の茶館としての営業になります。
13時ごろに到着しましたが、すでに若干の列が…!
係員の方が立っていて、間隔をあけて並ぶように言われます。
コロナ対策ということで、手の消毒用装置(左)と、訪問者情報読み取り用のタブレット(右)がお出迎え。
列もそれほど長くなかったので、10分ほどで中に入れました。
先に注文と支払いをすませます。
メニューは伝統茶と伝統菓子のみ。朝鮮時代の記録を元に、実際に王が飲んだとされるお茶を用意しているそうです。
席に移動すると、席と席の間にはアクリルボードが置かれていました(写真では少しわかりづらいですね)。
私と同行した夫の間にもボードが…。席に案内してくれた女性に「このボード、どかしてもいいですか?」と聞くと、「動かすと私たちも怒られちゃうんですよ…」とおっしゃっていました(言い方がちょっとかわいかったです…)。なかなか対策が厳しいですね。
給仕をしてくださる方、案内の方の衣装も本格的です。
木札を受け取り、飲み物が来るのを待ちます。
お茶が来ました。私はホットの감국차(菊茶)、夫はアイスの모과차(カリン茶)を頼みました。
優しい味で、お茶請けとぴったりでした。菊茶、おいしいですよね…。
アイスは目にも涼やか。
お茶請けとして頼んだのは매작과と주약。
右側の매작과はかりんとうのようなポリポリとした食感のお菓子。
左の주약は揚げパンを飴でコーティングしたようなお菓子。みかんのような見た目から、てっきり柑橘系の味かと思ったら、揚げパンの味だったのでびっくりしました。
席からはお庭が見えます。景福宮でお茶なんてとても贅沢ですよね。
ゆるりとした時間、とても癒やされました。
伝統茶を楽しめる生果房
朝鮮時代の雰囲気を楽しみながら、当時のお茶を楽しめる生果房。
一年のうち限られた期間のみオープンするので、もし景福宮に行く期間に生果房が営業していれば、是非行ってみることをおすすめします。
●2020年下半期の営業は2020. 10. 10(土) - 11. 16.(月)
●営業時間は10:00-17:00、ラストオーダー16:30
●景福宮の休業日(火曜日)は休業
生果房/생과방
서울특별시 종로구 세종로 1-1, 경복궁
最寄り駅 地下鉄3号線景福宮(キョンボックン、Gyeongbokgung)駅 5番出口 すぐ
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