韓国に引っ越してきてちょうど2年が経ちました。
私自身が他の人の学習歴やおすすめのテキストを知るのが好きなのですが、自分でもいままで私が韓国語をどんな風に勉強してきたか、使ってきたテキストとともに振り返ってみようと思います。
今回は、初級~中級編です。
- 私の韓国語学習歴、ざっくりと
- 大学時代┃韓国語との出会い
- 韓国に引っ越すまで┃長い長いブランク
- 韓国移住が決まった┃でも、韓国語話せない…
- 韓国に来てすぐ┃自宅で独学の日々
- 初級~中級の時期にやってよかったこと
私の韓国語学習歴、ざっくりと
2007年 大学で韓国語初級1年
〜ブランク〜
2010年 大学で韓国語初〜中級1年
〜ブランク〜
2013年ごろ? 数ヶ月勉強してハン検3級合格
〜ブランク〜
2018年秋 準備なしでTOPIK4級になんとか合格
2018年秋 韓国へ引っ越し
2019年 学院で中級4ヶ月 語学堂で高級6ヶ月
2020年初 TOPIK6級合格
見ていただくと分かるとおり、ブランクが多いです…。ブランクの時期はほとんど学習してなかった時期です。
2009年ごろから韓国人の夫と付き合っていましたが、夫の日本語力にあまえて付き合っている間はほぼ勉強せず、結局韓国語学習に本腰を入れたのは韓国に来ることが決まってからでした。
韓国語に出会ってからはもう13年も経っているのですが、圧縮すると学習歴は4〜5年くらいだと思います。
TOPIK6級取得するまでに正味4年ほどかかったということになるかと思います。
ブランク以外の時期は基本的に授業を受けていて、完全独学の期間はあまりないのですが、韓国に来てからは授業外でもかなりの時間を韓国語学習に費やしていました。
大学時代┃韓国語との出会い
韓国語に初めて出会ったのは大学2年生のときでした。
韓国人の夫とも出会う前で、特にKPOP好きでもなく、なんとなく言語をもうひとつ勉強してみたいという軽い気持ちで授業をとりました。
使っていたのはこちらのテキスト。懐かしい~。
はばたけ!韓国語
あまり有名ではないと思うのですが、この本がとっても良い本で。
ハングルを覚えることから動詞の活用まで、初級はこの1冊のみ使いました。
会話文中心のテキストですが、あまり教科書っぽくない自然なフレーズ満載で、かつ会話文の内容がユニークだったので、教科書を進めるのが楽しみでした。
このとき本当に素晴らしい先生方に出会い、韓国語の授業の時間が毎週楽しみでした。
大学では2年生のとき週2回、4年生のときに週1回授業を取って、だいたいこのころで初中級あたりまで到達したかと思います。
ネイティブも驚く韓国語表現300
いろいろな表現を知りたくて、こんな本も買いました。
大学4年のごく短期間、韓国人の友人が日本に留学に来ていたので言語交換学習をしていたのですが、彼女にもこの本は「めっちゃ使う表現ばっかり!」と好評でした。
韓国に引っ越すまで┃長い長いブランク
その後就職し、韓国語とは長い間離れることになります…その間、8年?
途中、なぜか同僚と一緒にハン検3級を受ける機会があり、数ヶ月だけ勉強し、無事合格しました。
ハングル能力検定試験実践問題集
この本は名前こそ問題集となっているのですが、模擬問題だけでなく単語や文法事項がかなりの数網羅されており、表現や語彙力がかなりアップしました。
検定対策だけに使うのにはもったいない、これ一冊やればかなり力がつく本だと思いました。
韓国移住が決まった┃でも、韓国語話せない…
2018年、韓国人の夫との結婚が決まり、韓国に引っ越すことになります。
韓国語、勉強しないととは思いつつ、忙しさにかまけてほとんど勉強していませんでした。
当時中級レベルぐらいだったと思いますが、実際に韓国人と韓国語で話す練習をしてこなかったので、会話は全くできませんでした。
ただ、この時期にNetflixに初めて契約し、ミセンを見たことがきっかけで韓国ドラマにはまり、毎日のように韓国ドラマを見たことで、リスニングがかなり向上したと思います。
私はKPOPにもドラマにも、韓国の文化に全く興味が無かったのですが、このとき韓国ドラマを、のちには韓国映画を見ながら韓国語を学ぶようになって、「好き」の力は強いとあらためて実感しました。
そして、結婚移民ビザ取得のためにTOPIKを受けたのですが、撃沈…。
ビザ取得に必要なのはTOPIK1の1級だったのですが、調子に乗ってTOPIK2を受けたところ、難しすぎてほとんど塗り絵状態。
まぐれで4級がとれたものの、実力が反映された結果とはいえなかったと思います。
(TOPIK2は3級~6級までが対象ですが、3、4級レベルの人にとってはTOPIK2の問題は難しすぎて受けてもくじけちゃうだけだと思います…涙 のちに、ハン検準2級→TOPIK2の順で受けると良いと知りました)
韓国に来てすぐ┃自宅で独学の日々
韓国に来てすぐの数ヶ月は、時間があったので日本から韓国語のテキストを買ってきて独学していました。
そのうち読んで良かったと心から思ったのがこちらの本。
韓国語の発音変化完全マスター
すべての発音変化がていねいに解説されているだけでなく、理解度チェックの問題がついているのでしっかり身につきます。
それまでなんとなくごまかしてきた発音変化への理解度がかなり上がりました。
この本についてはお気に入りで、記事にしています。
映画のパダスギ(ディクテーション)、シャドーイング
またこの時期はまっていたのが映画のパダスギ(ディクテーション)とシャドーイングです。
「ビューティ・インサイド」という映画でやっていました。
新しい単語を学んだり、発音や抑揚の練習になって良かったです。役になりきってしゃべってみるのも意外と楽しくて、はまりました。
あまり聞き取れないけどラジオを聞いていた
またこの時期からラジオを聞くようになりました。MBCの푸른 밤という番組です。
最初はあまり聞き取れず、所々わかるフレーズがあるかなという程度でしたが、パーソナリティの二人の声が好きで聞いていました。
今も家事やストレッチをしながらいろいろなラジオを聞いています。
このころ韓国エッセイに挑戦したのですが、分からない単語が多すぎて、読むのが苦痛になり挫折してしまいました。
このころは、お店の店員さんが話していることが分からなかったり、韓国人の義両親との会話もあまり聞き取れないといった具合に、まだ日常生活では不自由なことが多かったです。
初級~中級の時期にやってよかったこと
初級~中級の時期をふりかえって、やって良かったと思ったことをご紹介します。
●ハングルにカタカナをふらなかった
初級のころからハングルにカタカナでルビを振ることはしませんでした。
早めにカタカナをふることから卒業することは初級段階で一番大事なことの一つだと思います。
●基本的な文法事項をしっかり覚えた
韓国語の場合は、中級までで基本的な文法はほぼ出尽くして、高級以降では実践もしくは語彙や表現を増やす作業が中心になると思います。
動詞・存在詞・形容詞の活用(I型、Ⅱ型、Ⅲ型、不規則活用、連体形)、時制、間接話法など、中級までに出てくる基本的な文法事項があいまいだとレベルが上がったときにすごく苦労します。
私の場合、間接話法をきちんと覚えないまま高級に上がってしまったので、間接話法を使った表現に自信がなく、間違いも多く先生にも指摘されてしまい、復習をしなおしました。
初中級で出てくる文法事項は基礎になるものなので、ゆっくりでもしっかり覚えると後が楽だと思います。
●教科書を覚えるくらい音読した
大学時代の授業では、テキストの会話文を暗記して発表する時間があったので、CDを繰り返し聞いてテキストを音読していました。
覚えるくらい読むことで、実際の会話でフレーズが口からでてくるようになります。
また、日本語を介さずに外国語を話すために必要不可欠な作業でもあると思います。
シャドーイングと音読の繰り返し、今でも私の語学学習の基本です。
ディクテーション、シャドーイング、音読練習は個人的にかなり好きな学習法で、このあとも継続してやっています。
気に入っているのはこちらの2冊。
通訳メソッドできたえる中級韓国語
KBSの韓国語 対訳正しい言葉、美しい言葉
通訳メソッド~は当ブログでも何度もおすすめしているくらいお気に入りの教材です。
KBSの韓国語は、音読教材としても使えますし、KBSの番組がベースになっており、韓国人でも間違えてしまう韓国語の表現や発音などを紹介する内容なので、言語としての韓国語に興味のある方におすすめです。
通訳メソッドは中級から、KBSは中高級レベルから使っていけると思います。
▼ディクテーションやシャドーイングのやりかたや教材についてはこちらにもまとめています
だいぶ長くなってしまいましたが、今回はここまでにしたいと思います。
お読みくださり、ありがとうございました。
▼次回は韓国に来て本格的に韓国語を勉強する話、【中級~高級編】
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