先日、韓国の永住権の申請に必要な社会統合プログラムの授業を受け終わりました。
受講の流れや、受講が終わっての感想などをお伝えしたいと思います。
▼社会統合プログラムとは?という方はこちらから
5段階の授業の受講が終了しました!
社会統合プログラムの授業の受講が終わりました!
社会統合プログラムは全部で0~5段階まであり、私は5段階目からスタートしたのですが、50時間の授業を1ヶ月強で終わらせるという、なかなかハードなスケジュールでした。
新型コロナウイルス対策の関係で、現在はオンラインでの開催となっています。
本記事では授業前の準備や授業の流れなどをご紹介していきます。
授業前に準備しておくこと
オンライン授業の注意事項は사회통합정보망Soci-Net 알림마당→공지사항の、사회통합프로그램 온라인 참여 메뉴얼 및 주의사항 안내という案内で見ることができます。
授業の注意事項はオリエンテーションや初回の授業で先生からも説明がありますが、授業の流れが心配な方は見ておくと良いと思います。
テキストを購入
授業開始前に自分でテキストを購入しておく必要があります。
5段階で使用するテキストはこちらの2冊。一般の書店で販売しており、もちろんオンラインでも購入可。
授業では青い기본テキスト(左)しか使いませんでした。
緑の기본탐구활동テキスト(右)は復習用のワークブックです。授業で何度かこの本から宿題が出題されましたので、買っておく方が良いと思います。総合評価の対策にも使えます。
ウェブカメラ・マイクを用意する
そして、オンライン授業を受けるために、マイク、スピーカー、カメラが使える環境を用意します。
スマホ+マイク付きイヤホンでも受講可能ですが、PCから受講したほうが画面が見やすくてよいと思います。
私はデスクトップPCに、マイク内蔵のカメラを接続して受講しました。
オンライン授業やリモート会議に慣れている方は問題ないと思うのですが、初めてオンライン授業を受けるという方はスピーカーやマイクの聞こえ方を事前にチェックしておくと良いと思います。
一緒に授業を受けていた受講者の中には、音がハウリングしたり、マイクの音質が悪かったりして、声が聞き取りにくい方がいて、授業の進行が止まってしまったことが何度かありました。
事前オリエンテーションあり
授業開始日の数日前に、カカオトークでクラスのグループチャットが開設されました。
グループチャットを通じて、授業開始の2日前にオリエンテーションを開催するとの連絡がきました。
そこでZoomではなく、Webexというツールで授業を行うこと、事前にアプリをダウンロードしておくように指示がありました。
オリエンテーションでは授業の注意点の説明や、顔合わせが行われました。通信状態のテストという意味合いもあったみたいです。
急な開催だったので全員参加とはいかず、オリエンテーション終了後に、先生からカカオトークでオリエンテーションの内容についての説明が送られてきました。
授業が開始
そんなこんなで授業が始まりました。
私のクラスは14人と比較的大所帯でした。国籍は中国人が多めで、他は東南アジアやアフリカ、南米などいろいろな国からの参加者がいました。
授業のルール
最初に社会統合プログラムを受けることになったとき、家で授業を聞いているだけなら楽そうだな、と思いました。
ところが、蓋を開けてみるとなかなか授業のルールが厳しい!
もしかすると大学のオンライン授業などでは当たり前のルールなのかもしれませんが、私はオンライン授業が初めてだったので少し驚きました。
授業を受ける場所に関する注意
●静かな場所で1人で受講すること
●カフェやネットカフェなど、周りの音が入ってしまう場所での受講は出席認定されない
●電車やバスの中など、移動中は出席認定されない
●長時間の離席は出席認定されない
●背景画像の変更は禁止
授業中の注意事項
●カメラは常にONにしておく
●マイクは基本的にミュート。発言時だけオンにする
●授業はすべて録画されている
●ミーティングに入室したら、'〇〇(自分の名前)출석합니가'とチャットに入力する(出席時間の基準にする)
※講師によって微妙に指示が違うかもしれませんので参考までに。
上記のように、静かな場所で授業を受け、常にカメラに顔を映していることが求められます。
正確な時間数を失念してしまったのですが、50時間の授業のうち、一定時間以上出席しないと履修したと認められないので、指定の環境を整えて出席するようにしましょう。
授業の進め方
5段階の授業は計50時間あります。
5段階のテキストは50課あるので、1時間1課かと思いきや、復習の時間があったりするので、これよりさらに早いスピードで進みました。
上の記事でもお伝えしたとおり、今年2021年8月に5段階の授業時間の変更があります。
現行の座学50時間から、座学60時間と参加型授業10時間に変更になります。
5段階の指定テキストは、昨年末に出版されたばかりで、60時間の授業で使用することを前提に作られているそうです。
本来60時間でこなすものを50時間に詰め込んだので、余計に駆け足に感じたのかもしれません。
授業ではバンバン当たりました
授業は、先生がパワーポイントを使いながら講義を行い、学生は基本的にマイクをミュートにして聞いているだけです。
ただ私の担当だった先生はけっこう頻繁に当てるタイプだったので、発言の機会はそれなりに多めでした。
グループワークもあり
たまに3~4人の小グループに分かれて、ひとつの課について、予習してきた内容をチームメンバー間で共有するという時間がありました。
先生曰く、総合評価では口述試験があるので、スピーキングの練習になるように設けているとのことでした。
ただ、予習をしてこないとただ聞いているだけになってしまうのですが、予習をしてこない人も多く、グダグダになってしまうこともしばしば…。このあたりはもうすこしやり方を改善できるのではないかなと思いました。
どちらにしても、教科書に軽く目を通しておくなど、簡単に予習をしておくとスムーズだと思います。
授業を受講してみての感想
ここからは授業を受けてみての感想をお伝えしたいと思います。
授業を受けて良かった点
上の記事でお伝えしたとおり、最初は社会統合プログラムを受講するかどうか迷っていました。
実際受けてみて、社会統合プログラムの授業を受けて良かったなと思いました。
5段階の授業の内容は、韓国の政治制度、文化、歴史、地理など、中学の社会の教科書のような感じでした。
常識で分かるような内容もありましたが、知らない内容もありましたし、困ったことがあったとき頼れる機関やサービスの紹介など、生活に役立ちそうな情報も多かったです。
先生ご自身が総合評価の試験官もされることがあるということで、試験で出題されやすい単元やポイントを教えてもらえたのも授業に出るメリットと言えるかなと思います。
時々宿題がでて、筆記試験の作文対策として作文の添削もしてもらえるのもよかったです。
オンライン授業の感想
これまで、オンラインセミナーなどには参加したことがありましたが、完全参加型のオンライン授業に参加するのははじめてでした。
最初は常にカメラに映っているという緊張感がありましたが、すぐに慣れました。
もともと5段階の授業の内容は、双方向のコミュニケーションはほぼ不要なので、オンラインで運用しても全く問題ないなと思いました。
ただ、使っている機器や通信環境がそれぞれ違うので、音量の調整が難しかったり、通信状態が悪くなって会話中に映像が途切れてしまう方がいたりして、そこはオンラインの難しいところだなと思いました。
気になった点
授業の内容とは関係ないのですが、受講者のやる気&集中力がかなり低かったのが残念でした。
ビザ取得のために半強制的に授業を受けることになった人が多いからだと思いますが、そこにオンライン授業、無料という要素もあいまって、さらにモチベーションが低くなってしまったのかなと思います。
内職してる受講者もいたんじゃないかなぁ…。
授業をオンラインで受けられたのは楽でしたが、対面授業だったらクラスの雰囲気もまたちょっと違ったのかなぁなど考えてしまいました。
授業後半にアンケートがあり、「授業の有料化についてどう思いますか?」という設問があったので、授業の有料化も検討されている様子です(移民者の数が増えている、受講者の集中力を上げるため等、色々理由はありそうですが)。
事前評価や総合評価等はすでに有料ですし、しかも先日値上がりしたばかりです。受講者の金銭的負担はどんどん増える傾向にあります。
将来社会統合プログラムを受講しようかなと考えている方は、早いうちに受講した方がよいかもしれません。
今日は社会統合プログラムの授業についてご紹介しました。
▼詳しい情報、最新の情報は公式サイトからご確認ください。
本記事の内容につき、私も自分自身が調べながらまとめているため正確でない部分があるかもしれません。
記載の間違いなどがありましたら、お問い合わせフォームまたはツイッターからお声がけください。
いつも当ブログを読んでくださってありがとうございます。
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